2025年3月
中学生、高校生を指導する中で、方程式の解き方が根本的に分かっていない生徒さんは多いです。
本来、方程式とは天秤と同じで、右の皿と左の皿に同じ作業を繰り返していけば、等号関係が崩れないと言う事を
利用している式です。
それが理解できておらず、
例えば右辺だけを5倍などしてしまいがちです。
なぜその様な事をしてしまうのか?
それは移項という行為に起因しています。
移項は本来両辺に同じ数を足したり引いたりする行為ですが、
見かけ上、違う辺に数字が移動する様に見えます。両辺に同じ数を足したり引いたりする行為はとても「自然」な行為ですが、
違う辺に数字が移動するのは、一部の生徒からすると、「魔法」の様に不自然な行為に映る様です。
生徒からすると、小学校の頃は、足し算引き算など、自然なものであった算数が、
中一でこの不自然な「魔法」を目の当たりにする事によって、
数学とは、魔法の様な不可解なもので、不可解な事をするのが当たり前となってしまうのです。
その結果、「何をやっても良い」となり右辺だけ5倍したりして、テストで点数が下がり、数学はつまらない、となってしまうのではないかと考えます。
その移項という行為の本質を知るために、あるいは移項という概念を無くすために、
両辺に同じ四則演算を繰り返すことで、方程式を解くサイトを作りました。
方程式ソルバーを別ウィンドウで開く
使い方
画面上部に方程式が表示されます。この方程式の左辺がx=となるまで、
下のボタンで演算を繰り返して行くことになります。(2x+3=9など)
1.まずは、+-×÷などの符号を入力し、次に数字を入力します。2x+3-3=9-3の様に計算式を入力します。
2.次に実行を押すと、計算が実行されます。(2x=6となる)
3.以上の操作を繰り返しx=となるまで生徒に考えさせて、入力をしてもらいます。(2x÷2=6÷2)
4.左辺がx=となれば、正解です。(x=3)
5.次へボタンが表示され、次の問題へと進みます。
6.10題解くと、全問終了です。