学習・入試情報

2020年11月

分りやすい高校選び

高校の現実を知らないと、志望校を自由な校風や、校舎の綺麗さで選びがちです。
そうすると、憧れの志望高校に入った後、燃え尽きて中学の何倍もある高校の学習について行けず、成績が伸び悩み、大学受験では「高校受験時には入れたはずの付属校の大学に落ちる」と言う現象が非常に多いのが現状です。
高校合格の満足感で、中高一貫校が長い時間をかけてやる大学受験を短時間で済ませなければならない、と言う事に気づかないのです。
付属高校以外に進学することは「3年間猛烈勉強するぞ」と言う覚悟が必要です。
当塾では、最終的にはご家庭とご本人に委ねますが、私の知っていることを全て伝え、真摯に進路指導の方を行います。
以下、どのような基準で高校を選んで行けば良いか、私見を述べさせて頂きましたので、お時間のある方はどうぞお読み下さい。
・・・・・・・・
この記事をお読みの方で、志望校をお悩みの方は、是非買って頂きたい本、読んで頂きたい箇所があります。
「日経ダイヤモンド夏の特別号」の「高校別国公立現役合格者ランキング」です。
※2019年度版には浪人生を含まない現役生版が載っています
※国立のみのランキングなのは、国立には複数合格が出来ず、合格数で高校の力を図る事が出来る点が大きい様です

それでは、高校の実績ランキングを見てみましょう。

三鷹から通える範囲で主な高校をランキングを載せておきます。
18.西
23.国立
28.戸山
37.城北
51.国学院久我山

68.新宿

74.三鷹中等教育
146.武蔵野北
146.多摩科学技術
146.錦城
146.小金井北
199.調布北
199.拓殖第一
199.小平南
199.小平
(199位に50校くらいあります…)
199位までしか載っておらず、ランク外の高校が多々あります。
どの大学に何人合格しているか、なども誌面には詳細に出ています。

もちろん、ここには全部書けませんので、是非アマゾンなどでご購入頂ければ、と思いますが、ここで強調したいのは、高校入学時の偏差値的に載っているべき高校が載っていないのも事実です。
「高校の人気と進学実績は差異がある」
と言うのが実態です。
ですので、入学時の偏差値と見比べ、実績が高い高校を選べば良いと考えます。

通っている生徒を見ていますと、自由な校風だと人気が高まり、優秀な生徒が集まりやすく、実績が出やすい傾向にありますが、放任主義で個々人の能力を伸ばしてくれる訳ではありません。
そう言う意味で、勉強嫌いの生徒が高校受験で塾でイヤイヤ勉強させられ、上位の都立に合格してしまう事は悲劇です。
そんな現状を見ながら、高校受験の塾の存在意義を考える毎日であります。
と言う事で、まとめさせて頂きます。
1、結局、高校選びなら「近さ」と「実績」が大切です。
高校のホームページに掲載されている、合格実績をご覧頂き、偏差値と比較して受け得な高校を探されてみて下さい。
また、忙しい高校生活、遠くの学校に通うより、勉強時間が稼げる近場が良いです。
「自由な校風」「設備の良さ」で人気を集める学校はそれなりのデメリットがあります。
自由な校風はスマホ依存やバイトなど、勉強を疎外する要素が多いです。

2、私立高校最大のメリットは、3年生になれば、受験に必要な教科を選ぶ事が出来る点です。
私大受験コースでは3年生になると受講教科を絞る事ができます。
高校で成績が振るわなかった時に逃避先となる付属大学があるとなお良しです。
滑り止めとして行く可能性が高いですが、教科選択の自由の幅のある私立は決して悪くありません。
また、学校への帰属意識が薄く「行事をがんばろう」となりにくいため、勉強時間は確保出来るかもしれません。

3、通いたい私立大学が明確な方は付属校をオススメします。
受験勉強を終わりにして、他の事に時間を使いたい方にもオススメです。

しかし、誰もがそうである様に、これほど受験に興味などないし、なんとなく高校を選んでしまうもの。
それでも大学に合格したい、と言う方、お待ちしています。

また、もっと詳しい高校の現状を知りたい場合も知っている範囲で無料でご対応しますので、お電話下さい。